私はシーリーじゃないから目を見てくれないと愛着も減っていくよと心の中で嫌味を言いながら冷蔵庫へと向かう。
ひんやりとした空気が頬をなぜる。
目的のものは目の前にあった。
250か500か迷い、500を取る。
足りなかったらまた私が取りに来ることになると分かっているからだ。
ついでに私も飲みかけのコーラをとってリビングに戻る。
夫は仰向けになりながら、スマホを見ているから、上から見れば犯罪者のように目元が四角く切り取られていた。
主文、私に見返りなき労働をさせたとして被告を懲役1週間とする。
1週間浮気相手のところにでも行ってこい。
「机に置いとくねぇ」
心の中でサンタクロースのような髭もじゃを描き、ガベルを持たせてカンカンと鳴らせれば少しだけ怒りがおさまった。
「うん」