タイトル:闇夜に響く囁き
深夜の住宅街、静かな夜風が窓を揺らす中、私の部屋でひとりパソコンに向かっていた。突然、背後からかすかな囁き声が聞こえた気がした。振り返ると、誰もいない。ただの風だろうと思い直し、また画面に集中した。
しかし、囁きは次第に大きくなり、明確な言葉に変わっていった。「助けて…ここから出して…」その声はまるで壁の中から漏れてくるようで、凍りつくほど恐ろしかった。私は恐怖で体が動かなくなり、ただ耳を澄ませるしかなかった。
声は繰り返された。「助けて…助けて…」やがて、声は消え、部屋は再び静寂に包まれた。私は震えながらも、近くの壁を叩いてみた。すると、壁の一部が微かに音を立て、ほんの少しだけ奥が空洞のように感じられた。
次の日、家の古い設計図を調べると、その壁の中には昔、使われなくなった小さな物置があったことがわかった。そこに誰かが閉じ込められていたのかもしれないと思い、背筋が凍った。
その夜から、囁き声は聞こえなくなったが、時折、部屋の隅から冷たい風が吹き出すようになった。あの声は一体何だったのか、私は今も答えを探している。