それから女子たちに避けられ、日に日に嫌われていった。大して話したこともない、クラスでいじめられていた女子からまで陰口が聞こえたとき、俺の中で何かが崩れた。俺は「いじめには加担しない」「嫌われても嫌い返さない」「困っている人は助ける」と決めて生きてきた。それが自分なりの人生の価値だった。でも、その考えはハリボテだった。心で思うだけでは伝わらないし、多数派に逆らえば自分が傷つくだけだった。悪いのは教育でも多数派でもない。常識を疑わず受け入れてきた自分だった。生きる上では、教えられた常識が本当に正しいのか、自分自身で考え続けることが大切なのだと思う。