ある日、目覚めると日本中のお札の顔がすべてマツコ・デラックスになっていた。会社員のサトシが財布を開くと、一万円札のマツコが扇子を片手に「あんた、また無駄遣いする気?」と無言のプレッシャーを放っている。恐ろしくなって財布を閉じ、コンビニへ向かった。レジで恐る恐る千円札を出すと、店員も無言でマツコ(千円札)を受け取る。しかし、自販機でお茶を買おうとした時、千円札が何度も戻ってきた。千円札のマツコが「ちょっと、私の顔がシワシワだからって弾くんじゃないわよ!」と怒っているように見えて、サトシは思わず財布に拝んだ。五千円札のすっぴん風マツコを見つめながら、サトシは確信した。「この国のお金は、もう誰も無駄遣いできない」と。日本中の家計は、こうして一瞬で健全になったのだった。