リングの最中央、破格の怒気を孕んだ二つの巨躯が相対していた。
一方は「ミナミの帝王」こと竹内力。Vシネマの帝王として数々の修羅場を潜り抜けてきた男。強烈な眼力と、圧倒的な威圧感を全身から放っている。
もう一方は「革命戦士」長州力。プロレス界の生きる伝説。太い首、丸太のような腕、そして何よりも折れない闘志を宿した眼差し。
観客の喧騒がふっと途切れた瞬間に、竹内力が口を開いた。重低音の効いたダミ声が会場に響き渡る。
「……おい、長州。ナメたマネしてくれたら、きっちりケジメつけてもらうぞ」
竹内は鋭い眼光で睨みつけ、独特の「顔芸」——眉間を極限まで寄せ、顎を突き出す最恐の威圧ポーズを披露する。普通のアマチュアならこの圧倒的な威圧感だけで腰を抜かすところだ。