ハムとチーズ、そして白米。なんと慎ましく、なんと気高い食卓であろうか。世の人々は美食を求めて高級料理店に足を運び、幾千円もの金を惜しげもなく費やす。しかし、真の幸福とは案外、冷蔵庫に眠るハムとチーズを白米の上に載せた、その一杯の中にこそ宿っているのかもしれない。腹が満たされれば心も満たされ、明日への憂いもいくらか薄らぐ。嗚呼、ハムチーズご飯。かくも単純にして奥深き食べ物が、ほかにあろうか。人類は長い歴史の果てに、ついにこの境地へとたどり着いたのである。なお、洗い物が少ないという点においても、その功績は計り知れない。