窓の外では、名前も知らない鳥が電線に止まって、ただぼーっとしている。
僕も同じだ。
締め切りがあるわけでもなく、誰かに頼まれたわけでもない。ただ、あまりにも「暇」という名の空白が部屋に満ちていたので、僕はペンを執った。
第一章:空白の街
主人公のサトウ君は、ある日突然、世界から**「やるべきこと」**が消滅したことに気づいた。
朝起きて時計を見ても、針は動いていない。テレビをつけても、画面には砂嵐の代わりに、ただ穏やかな草原の映像が流れているだけ。
「……ま、いっか」
サトウ君は、普段なら絶対にやらないようなことをしてみることにした。
• 蟻の行列を三時間かけて追跡する。
• 雲がソフトクリームの形から綿菓子に変わる瞬間を記録する。
• 「あいうえお」を逆から唱えて、一番かっこいい響きの言葉を探す。(結果は「おえういあ」だった。特に意味はない)